トニー賞授賞式に「レント」が! [MUSIC]
NHK BS2で今年のトニー賞授賞式を観ていたら
思いがけず「レント」のトリビュートがあってびっくり。
あわててYouTubeで探したら、結構な数があがっていたので、
レント好きな皆さんとこの思いを共有したくなり、ここでご紹介。
後半、作品の成功を観ることなくこの世を去った、
この作品のクリエイターであるジョナサン・ラーソンや
レントという作品の思い出を
このために集まった初演メンバーが語るあたり、涙ものですよ・・・。
レントという作品が生まれるまでのドキュメンタリーをまとめた書籍。 すべての歌詞も掲載され、レントのすべてがここにあります。
ジョナサンの生涯とレントの誕生を追った 2時間の特典ドキュメンタリーが素晴らしい、DVDとブルーレイ。
この映像を見たらどうしても「シーズンズ・オブ・ラブ」が歌いたくなる(笑) ということで、映画版のサントラCD。
「RENT」ブロードウェイ公演、終了へ。 [MUSIC]
NYはブロードウェイ、Netherland劇場で12年に渡って上演され、
2005年には映画版も制作されたミュージカル「RENT」が、
遂に今年の6月にフィナーレを迎える、とのこと。
以下、NYタイムズの記事。
http://www.nytimes.com/2008/01/16/theater/16broad.html?_r=1&oref=slogin
個人的には99年の秋にNYで初めて観て大感激して以来、
CDも歌詞をすっかり覚えるほどに聴き続け(今でもiPodで愛聴中)、
毎年のように「RENT」が観たさにNYに行っていたし、
日本キャスト版や来日公演、もちろん映画版も含め、
いったい何度足を運んだかわからないほどに愛している作品。
それがとうとう、終了してしまうという。
このニュースを読んだ時は、軽いショックを受けてしまった
・・・のだが。
正直言うと・・・ここ数年のNY公演のステージは、
キャストの慣れと緊張感の欠如からか、
歌い方やセリフの語り口にいまひとつ感情がこもらず、
ルーティンでお仕事をこなしている、という雰囲気が漂っていたように思う。
一昨年、2006年に観に行った際も、ちょっとがっかりして劇場を後にした。
今は亡き作者、ジョナサン・ラーソンの思いを感じられなかった。
映画版公開&10周年で、久々にRENTが盛り上がった年だったはずなのに。
逆に、来日公演のステージの方が、キャストの思いの強さも、
観客の一体感の大きさもNYより遥かに上に感じる瞬間が多々あったほどだ。
その意味では、確かに、いい幕引きのタイミングなのかも知れない。
しかし少なくとも、日本のRENTファンの熱はまだまだ冷めていない。
昨年末の来日公演の出来映えも盛り上がりも素晴らしかった。
今年の秋には、東宝の翻案による、日本人キャスト版も開幕となるほどだ。
時代設定や歌詞で歌われている固有名詞や表現方法は、
確かに、ちょっぴり時代遅れに感じられはじめてはいる。
でも、ここで歌われているメッセージ・・・No day but todayは、
時代なんてものを軽く飛び越えるほどの強さを持ったフレーズだ。
だからきっと、この作品はまだまだ、
ずっと生き続けていくと、僕は信じたい。
ネザーランド劇場での上演は終了しても、
きっといつか、また別の劇場で再会できるに違いない。
それにしても、ああ、NYに飛んで行きたくなってきた。
12年の公演の「千秋楽」に、できることなら参加したいなあ、なんて・・・
・・・
・・・調べたら、すでにチケット売り切れてました(涙
●12年前のオリジナルキャストが再結集した、奇跡のような映画版がこれ。
特典のジョナサン・ラーソンのドキュメンタリーが、また感動的なのです。
●こちらはそのブルーレイディスク版。
映像の緻密さも音響の迫力もDVDを遥かに凌ぐクオリティ。
本編も特典映像も1枚に収まった、さすがの大容量次世代ディスクです。
●映画のオリジナル・サウンドトラック。
とてもひとつの作品とは思えないほど、様々なバリエーションの楽曲が楽しめます。
●これはちょっと珍しい、98年のジャパンキャスト初演時のミニアルバム。
主人公ロジャーを演じ歌うのは宇都宮隆!
さらに、マーク役の山本耕司の熱演も光ります。
地下鉄の歌姫 〜 Susan Cagle [MUSIC]
先日ニューヨークを訪れた際、
テレビ番組制作を手がけている友人が、
日本の学生がワークショップで作ったという
あるアーティストのドキュメンタリーを見せてくれた。
そのアーティストの名前はスーザン・ケーグル。
地下鉄の駅で歌っているところを見いだされ、
本格的なデビューを遂げることになったという。
こちらがそのドキュメンタリー。
6分ほどなので、まずはご覧になっていただきたい。
いかにもニューヨークらしい?デビューの経緯はもちろん、
彼女の楽曲もとてもウェルメイドで、僕はすぐに気に入ってしまった。
「いいなあ、彼女は今もどこかの駅で歌ってるの?聞いてみたい!」
「実は・・・来週日本でライブがあるんですよ!」
「・・・へ?」
聞けば日本でも彼女のアルバムが発売されたばかりで、
その次の週に日本各地でライブを行うという。
おまけにそのアルバムの中には、僕の友人が日本語訳を手がけ、
彼女が日本語で歌っている曲も収録されていた(笑
その日本語詞の曲は、彼女の代表曲「Shakespear」。
日本語のフレーズをひとつずつ教え、
スーザンがそれを真似て歌って覚えたらしいが、
見せてもらったこのセッションも非常に面白かった。
とにかく彼女がすらすらと日本語を覚えてしまうのだ!
そして帰国して数日後のこと。
東京駅のイベントスペースで、スーザンのミニライブが行われた。
すっかり見知った気になってはいたが、彼女の歌を生で聞くのは初めて。
あらためて、その歌に聞き入ってしまった。
以下は、YouTubeにアップされていたその時の模様。
ライブの後、サイン攻めにあった後のスーザンをつかまえて挨拶。
友人の名前を出したら「えー、うそー!!」と盛り上がってしまった。
世界が一気に狭くなったような、ちょっと不思議で感動的なひととき。